訳者: nog
原文: 2.0 Alpha 3 Release Notes(2005年2月23日版)

2.0 Alpha 3 リリースノート


ビルドしインストールする前にこれを読んでください

私たちはソースとバイナリ リリースをしており、バイナリは win32 で動くことのみがわかっています。

`

Webclient 2.0 Alpha 3 は Mozilla 1.7 に依存します。もし webclient をソースからビルドするならば、はじめに Mozilla をビルドしなければなりません。mozilla 1.7 のビルドの説明には http://www.mozilla.org/build/ を見てください。

2.0 リリースのインストール

Win32

この節は win32 バイナリディストリビューションを使用してどのように webclient をインストールし起動するのかを説明しています。

  1. 既存のインストールしている webclient を全てアンインストールしてください

  2. http://java.sun.com/j2se/1.4.2/download.html から JDK 1.4.2 をインストールしてください。より古い JDK で動くかもしれませんが、自己責任になります。

  3. JRE をインストールした場所にシステムの環境変数 JDKHOME を設定してください。注!!!、もし JRE をスペースを含む、C:\Program Files\jdk1.4.2\JRE のようなディレクトリにインストールしたならば、長いファイル名に対する古臭い ~1 慣習を使わなければなりません。つまり、

    JDKHOME=C:\PROGRA~1\jdk1.4.2\JRE

  4. http://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/mozilla/releases/mozilla1.7/mozilla-win32-1.7.zip から Mozilla 1.7 をインストールしてください。他のインストーラーは webclient が見つけられない場所に必要なライブラリを置くので、zip インストーラーを使うことは重要です。

  5. 前の手順でインストールしたブラウザを起動し、ブラウザを操作するのに必要なプロキシの設定を全て行ってください。ブラウザを終了させてください。

  6. Jakarta Apache Ant 1.6.1 をインストールしてください。もし ant が何であるかを知らなければ、webclient 上でアプリケーションをビルドすることが出来ません。http://ant.apache.org/ で ant について学びに行き、学んだら戻って来てください。JDK 1.4 のもとでの javah ターゲットに関して以前のバージョンの ant には問題があるので、1.6.1 以降を使用しなければなりません。

  7. http://www.mozilla.org/projects/blackwood/webclient/bin/win32/webclient_2_0_a3_win32.zip にあるバイナリをダウンロードしてください。mozilla 1.7 内の mozilla.exe と同じディレクトリへそれを解凍してください。

  8. zip ファイルを解凍したディレクトリに cd(移動)してください。ant コマンドを実行してください。これによってテストブラウザが起動します。開発を始めるためには、http://lxr.mozilla.org/mozilla/source/java/webclient/test/manual/src/classes/org/mozilla/webclient/test/TestBrowser.java でテストブラウザのソースコードを見てください。

2.0 Alpha 3 リリースのビルド

ビルドの説明 -- クロスプラットフォーム

この節は全てのプラットフォームにおいて 2.0 Alpha 3 をビルドする前に行わなければならない手順です。

  1. mozilla 1.7 ソース tarball を手に入れてください。

  2. デバッグを有効にして Mozilla 1.7 をビルドしてください。それをする方法についての説明には、http://www.mozilla.org/build/ へ行ってください。あなたがディレクトリ $MOZILLA へそれをビルドしたと想定しましょう。

  3. いったん Mozilla 1.7 がうまくビルドされたら、プロファイルを作成するためにそれを起動して、もしファイアウォールの背後にあるならば、プロキシの設定を行わなければなりません。もし mozilla が外部のウェブページを見ることが出来なければ、webclient も見ることが出来ません。

  4. http://java.sun.com/ から JDK 1.4.2 をインストールしてください。webclient コード内で私たちはどんな Java2 特有の使用法も使わないよう努力しましたが、より古い JDK で webclient をテストしていません。webclient はより古い JDK で動作しそうですが、いくつかの微調整をしなければならないかもしれません。これにはバグがあります。このドキュメントの既知のバグの節を見てください。

  5. Jakarta Apache Ant 1.6.1 をインストールしてください。もし ant が何であるかを知らなければ、ソースから webclient をビルドすることができません。http://ant.apache.org/ で ant について学びに行き、学んだら戻って来てください。JDK 1.4 のもとでの javah ターゲットに関して以前のバージョンの ant には問題があるので、1.6.1 以降を使用しなければなりません。

  6. JUnit 3.8.1 をインストールしてください。もし junit が何であるか知らなければ、チェックインするための必要条件として実行しなければならない、webclient の 単体テストを実行することが出来ません。http://www.junit.org/ から Juit について学んでください。

  7. ソースを手に入れてください。あなたはソース tarball を使うことや、それを CVS からチェックアウトすることができます。

    1. http://www.mozilla.org/projects/blackwood/webclient/src/webclient-src-2_0_a3.zip から $MOZILLA へ webclient のソースを解凍してください。

    2. CVS から webclient のソースをチェックアウトしてください。http://www.mozilla.org/catalog/development/compiling/cvs-sourcecode.html での説明に従い、そして Webclient と呼ばれる CVS モジュールをチェックアウトしてください。

      このソースのディレクトリ階層は次のようになるでしょう【訳注: a の zip ファイルに関しては、src ディレクトリを java にリネームします。】

      $MOZILLA
        java/
         build.xml
         config/
         dom/
         external/
         util/
         webclient/
      
      

  8. mozilla をビルドするのに必要な環境変数に加えて、次の環境変数が定義されているか確かめてください:

    JDKHOME, MOZ_JDKHOME, JAVA_HOME,
    上の全てを JDK をインストールしている場所への絶対パスに設定しなければなりません。例えば、C:\jdk1.3

    MOZILLA_FIVE_HOME
    mozilla bin ディレクトリ。例えば、D:\Projects\mozilla\dist\win32_d.obj\bin

    ANT_HOME
    ant をインストールしたディレクトリ。例えば、D:\Files_2k\apache-ant-1.6.1

    BUILD_WEBCLIENT_ONLY
    1

    MOZ_SRC
    mozilla ディレクトリのトップレベルの親ディレクトリに設定してください。例えば、D:\Projects\mozilla\MOZILLA_1_6

    XPCOM_DEBUG_BREAK
    warn

    NSPR_LOG_MODULES
    webclient:4,webclientstub:4

    NSPR_LOG_FILE
    logfile.txt

  9. ネイティブな makefile が生成されるように Make してください。

    1. $MOZILLA/java/makefiles の内容を ファイル $MOZILLA/allmakefiles.sh 内の add_makefiles エントリの前に付加してください。

    2. $MOZILLA へ cd(移動)し、./configure を再実行してください。これをしたとき、次の makefile が生成されているはずです。もし生成されていなければ、ニュースグループに投稿してください。

      $MOZILLA
        java/
          dom/jni/Makefile
          dom/src/Makefile
          webclient/src_moz/gtk/Makefile
          webclient/src_moz/Makefile
          webclient/src_ie/Makefile
          webclient/src_share/Makefile
      

  10. 次の内容を含む $MOZILLA/java/build.properties ファイルを作成してください:

    # もしこれが unix だったら、build.unix.classes=true にします
    build.win32.classes=true
    # これは .class ファイルが置かれる場所です
    build.home=D:\\Projects\\mozilla\\MOZILLA_1_4\\mozilla\\mozilla/dist/classes
    compile.debug=true
    junit.jar=D:\\Files_2k\\junit3.8.1\\junit.jar
    #native.waitForDebugger=true
    #debug.jvm.args=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_shmem,address=jdbconn,server=y,suspend=y
    

ビルドの説明 -- Win32

  1. あなたの環境に MOZ_DEBUG=1 を設定してください

  2. PATH が %JDKHOME%\bin、%JDKHOME%\jre\bin、%MOZ_TOOLS\bin、%MOZILLA_FIVE_HOME% 及び %MOZILLA_FIVE_HOME%/componentsset を含むように、PATH を設定してください。

  3. ビルドの説明 -- クロスプラットフォームでの説明に従ってください

  4. cd $MOZILLA\java

  5. コマンド ant を実行してください。 これによって mozilla util クラス、javaDOM 及び webclient がビルドされます。

  6. あなたのマシンで mozilla が起動されていないことを確かめてください。cd $MOZILLA\java\webclient

  7. ant test を実行してください。これによって自動的に JUnit テストが実行されます。もしこれら全てがうまく実行されたならば、うまくいっています。

  8. まだ mozilla を起動せずに、ant run.test.browser を実行してください。これによって JDIC プロジェクトから手に入れた、簡単なテストブラウザが起動されます。


2.0 Alpha 3 ビルドのアンストール

バイナリインストールを使用した場合のアンインストール

  1. 起動中の mozilla または webclient のインスタンスを全て終了させてください

  2. cd $MOZILLA_FIVE_HOME

  3. rm -rf javadev

  4. rm -rf *webclient* *javadom* *blackconnect* components/*javadom* components/*bcorb* components/*bcjava* components/*bcTest* components/*bcxpcom*

ソースからビルドした場合のアンインストール

クロスプラットフォーム

mozilla 1.7 リリースノートでの mozilla を削除に関する説明に従ってください。

  1. cd $MOZILLA

  2. rm -rf ./java

Unix

  1. クロスプラットフォームのアンインストールをしてください。

  2. cd $MOZILLA/dist/bin

  3. rm libwebclient*.so libjavadomjni.so

Windows

  1. クロスプラットフォームのアンインストールをしてください。

  2. cd $MOZILLA\dist\WIN32_D.OBJ\bin

  3. del webclient.dll javadomjni.dll


利用できる機能と利用できない機能

このリリースにおける新しい機能

以前のリリースからの新しい機能

このリリースは非常に限られた機能しか持ちません。次のメソッドが動くことが知られています。


BrowserControlFactory.setAppData()

BrowserControlFactory.newBrowserControl()

BrowserControlFactory.deleteBrowserControl()

BrowserControlFactory.appTerminate()

Bookmarks.getBookmarks()

次のインターフェイスに対する BrowserControl.queryInterface()

  BrowserControl.BOOKMARKS_NAME
  BrowserControl.HISTORY_NAME
  BrowserControl.BROWSER_CONTROL_CANVAS_NAME
  BrowserControl.EVENT_REGISTRATION_NAME
  BrowserControl.NAVIGATION_NAME
  BrowserControl.CURRENT_PAGE_NAME
  BrowserControl.PREFERENCES_NAME
  BrowserControl.PROFILE_MANAGER_NAME

EventRegistration.addDocumentLoadListener()
EventRegistration.removeDocumentLoadListener()

History.canBack()
History.canForward()
History.back()
History.forward()

Navigation.loadURL()
Navigation.loadFromStream()
Navigation.refresh()
Navigation.stop()
Navigation.post()

Preferences.getPrefs()
Preferences.setPref()
Preferences.registerPrefChangedCallback()
Preferences.unregisterPrefChangedCallback()

ProfileManager.createNewProfile()
ProfileManager.getProfileCount()
ProfileManager.profileExists()
ProfileManager.setCurrentProfile()
ProfileManager.getProfileList()
ProfileManager.renameProfile()
ProfileManager.deleteProfile()

CurrentPage.getSelection()
CurrentPage.selectAll()


既知の問題

ブラウザと一般的な問題

印刷

印刷はまだ実装されていません。

プラグイン

webclient 内部でプラグインを動かすことが出来ますが、win32 上では、Java プラグインは動かないでしょう。java プラグインを削除しなければなりません。このファイルの win32 バイナリのインストールの節を見てください。

ブックマークと履歴

ブックマークと履歴のインターフェイスの両方は不完全にしか実装されていません。

プロファイル

もし webclient が奇妙な動作をするのであれば、それは mozilla のレジストリファイルとの衝突によるものかもしれません。mozilla 1.7 リリースノートでのレジストリを削除する手順に従い、新しいレジストリを生成するために mozilla 1.7 を再起動してください。

既知のバグ