Ngraph
Ngraph に RPM パッケージがあるので Cygwin が使えると思い、ビルドしてみました。
ビルドの手順
必要なライブラリをインストールしておいてください。ライブラリがそろっていても、そのままではビルドできないので UNIX 版の Makefile やソースコードに手を加えます。Ngraph-6.3.30.diff はバージョン 6.3.30 のソースに対して私の作成したパッチです。diff ファイルの内容は以下の通りです。
- PLATFORM を Linux から CYGWIN_NT-5.1 に変える(これは必須ではありません。これは Windows XP の場合で、Windows 2000 ならば CYGWIN_NT-5.0 となるでしょう)
- $(STRIP) や rm の引数となるファイル名に .exe を追加する
- round(3) と衝突するので int round(double x) を削除する
パッチを当てた Ngraph-6.3.30-src-patched.tar.gz もアップロードしておきます。
次に「シンボリックリンク」をはります。
# ln -s /usr/X11R6/lib/libXm.dll.a /usr/X11R6/lib/libXm.aコンパイルします
# makeここまでの作業で出来上がるものを圧縮したものが Ngraph-6.3.30-bin.tar.gz です。そして、インストールします。
# make installmake を実行したときのカレントディレクトリに生成された ngraph.exe を(Cygwin の) /usr/local/bin/ にコピーします。
# cp ngraph.exe /usr/local/bin//usr/local/lib/Ngraph/ngraph をホームディレクトリ(/home/ユーザー名/)にコピーします。
$ cp /usr/local/lib/Ngraph/ngraph ~X Window System を起動します
$ startxここまで問題がなければ、Ngraph を起動できるはずです。
$ ngraphちなみに、exe ファイルは C:\WINDOWS\system32\kernel32.dll(Windows XP の場合)の他に cygX11-6.dll、cygXm-2.dll、cygXt-6.dll 及び cygwin1.dll に依存しています。
スクリーンショット
結果
エミュレーターなので予想通りかなり重い。素直に Windows 版を購入するか、UNIX や Linux で使った方がいいでしょう。
ライセンス
Ngraph-6.3.30.diff、Ngraph-6.3.30-src-patched.tar.gz とNgraph-6.3.30-bin.tar.gz のライセンスは GPL です。
ebuild
Gentoo Linux 用に ebuild を作ってみた。この ebuild には Viewer Window 上に文字が表示されないという不具合があります。